年越し蕎麦を食べました

f0084436_2223141.jpg<12月31日>

●昼食:豚キムチ、豚汁
●夕食:年越し蕎麦、がめ煮@東村山の実家

 経済的に豊かでない家庭で生まれたけれど、肉親や社会の寛容さによって成人まで育ててもらった――。しみじみとこんな感慨を抱く日が多くなりました。年をとったのかな…。で、貧困をなくすために現場で格闘している人の本を読むと、やたらに心が熱くなります。年末、名著に出会いました。06年のノーベル平和賞を受賞した、グラミン銀行総裁ムハマド・ユヌスの最新作です。
 世界の最貧国の一つであるバングラディシュにおいて、ビジネスを応用した独自の支援方法によって貧困率を劇的に改善したグラミン銀行と傘下の「ソーシャル・ビジネス」企業群。その地道かつ大胆な取り組みも素晴らしいのですが、人間の能力を絶対的に信頼するポジティブな信念に感動しました。少し長いけれど、引用しておきます。

<貧困が存在しているのは、私たち人間の能力を過小評価した哲学的な枠組みを築き上げたからなのだ。私たちが設計した概念は狭すぎる。ビジネスの概念(利益だけが人間の原動力になる)、融資資格の概念(自動的に貧しい人々を排除する)、企業家精神の概念(人々の大部分の創造性を無視する)、雇用の概念(人間を活発な創造者ではなく受け身の容器にする)。そして、私たちはせいぜい半分しか完成していない組織を作り上げた。現在の銀行システムや経済システムは、世界の半分を無視するものだ。貧困が存在するのは、貧しい人々の能力の不足のためではなく、むしろこれらの知性の失敗のためなのである。>
(ムハマド・ユヌス『貧困のない世界を創る』早川書房)

 アメリカ型の何でもあり資本主義が行き詰まり、環境問題も待ったなしという状況の中で、「新しい資本主義」の方向性を示してくれる歴史的な著作だと思います。
by jikkenkun2006 | 2009-01-01 22:02 | 食日記 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2009-01-11 13:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by jikkenkun2006 at 2009-01-12 01:10
>ひろくま☆さん
コメントありがとうございます。原稿書きが滞っていたので、ちょっとヤル気になりました。ギャラリー、拝見しました。水彩の面白さを感じました!


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