「新しい出会い」なんて必要ない

こんばんは。大宮です。
「新しい出会いがないんです。大宮さんは仕事でいろんな人に会えていいですね!」
メディア関係の職業ではない知り合いから、こんな風にうらやましがられることがあります。
どうでもいい相手の場合は、「でしょ。こないだ加藤鷹さんにインタビューして、秘儀を伝授されてさ…」とか「企業の広報担当者はやたらに美人が多いんですよ。ムフフ」などと自慢して、適当にその場を盛り上げます。

僕以外にも、「いま俺、タモさん(タモリ)と仕事してるから」みたいなことを言いたがる業界人って多いですよね。特に、広告代理店とテレビ局に。
他人がやっているのを見ると本当に恥ずかしいです。道連れにして東京湾に飛び込みたくなります。

でも、ちゃんと向き合いたい友人の場合は、正直に答えますよ。
「仕事が終わっても個人的に付き合いが続いている人なんてほとんどいない。それでも『出会い』と言うなら、高級レストランの店員のほうがはるかに多くの有名人と出会ってるよ」

一緒に記事を作った編集者やカメラマンなどとは親しくなることもたまにありますが、それって普通の職場でも同じことですよね。地味な付き合いですよ。
その他の友人は、学生時代の同期とかボランティアサークルの仲間といった「仕事外」での出会いがほとんどです。

「出会いがない」と嘆いているだけの人は、出会いがあるないの問題ではなく、足元の出会いを維持・発展させる努力を怠っている気がします。
友情だってメンテナンスは必要なんです。
転職した元同僚と久しぶりに飲んでみるとか、卒業校のプチ同窓会を自分で開催してみるとか、いくらでもやりようはあります。
ていうか、目の前にいる俺だって「出会い」の延長にある人間関係なんだから、一緒にいる時間をもっと嬉しそうに過ごしてくれたら、ホームパーティーぐらいは企画してあげるのに……。

常に「新しい出会い」を求めているうちは、本当に親密で発展的な人間関係は築けないのではないでしょうか。
少なくとも僕は、「古い出会い」を大切にしている人に強い魅力を感じます。
by jikkenkun2006 | 2009-02-01 23:58 | 週末コラム


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