コンプレックス→エンターテイメント

こんばんは。大宮です。
ときどき会社員がうらやましくなります。
ボーナスの時期だけではありません。人事評価があるからです。
最近は、上司から一方的に査定されるだけでなく、まずは自己採点をして上司評価とすり合わせることが多いらしいですね。いいなあ。
今の自分がどの地点にいるのか、今後はどういうキャリアを築いてゆきたいのかを言葉にすると、明日からの働き方も微妙に変化してくるような気がします。明確で納得のいく目標には、それだけの力があると思います。人事評価、うらやましいなあ。

フリーランスの僕には上司はいないので、自主的に目標というか自分像を設定するしかありませんね。
この場を使って書いてみたいと思います。僕の上司になった気持ちで読んで下さいね。

最近、よく読んでいるWEB連載に「乗り移り人生相談」というコラムがあります。
プレイボーイ誌の元編集長が、深い親交があった作家たちの言葉を借りて、読者の人生相談にのるという内容です。キレイ事抜きの断言が多いので毎回楽しく読んでいます。
先日の記事では、筆者自らのどもり癖を告白しながら、「コンプレックスを武器に変えろ」という温かいメッセージがありました。

僕は人生相談というよりも仕事上のヒントがもらえたような気がしました。
そうだ、俺は「コンプレックス」をテーマにして企画・取材・執筆をしていけばいいのではないか、と。

2年ほど前、僕はこんな決断をしました(決断というほどのオオゴトではないのですが…)。
ビジネスノウハウなどの実用中心の記事ではなく、エンターテイメント重視の文章を書いていく、と決めたのです。
その影響で仕事量は減ってしまいましたが、迷いながらも少しずつ企画を立てたりして今に至ります。
ただし、貯金残高をにらみながら必死でやってきたので、「具体的にどんなエンターテイメントを目指すのか」を俯瞰して考えることはありませんでした。

今日、この文章を書きながらなんとなく見えました。僕が最も興味があるのは、自分と他者との関係なのです。特に、劣等感や優越感というあさましい感情になぜか面白みを感じてしまいます。
その感情に溺れるのではなく、言葉で表現することで、笑ったり泣いたりしながら昇華したいのだと思います。
だから、失敗話を素直に告白してくれる人が好きですし、自慢話をしちゃったことを後から恥ずかしがるような人と友だちになることが多いんですよね。

で、最近はコンプレックスを仕事のテーマにしていたことに改めて気づきました。

●結婚していないというコンプレックス→「ボク様卒業への道 ロスジェネ既婚男のつぶやき
●ロストジェネレーションだというコンプレックス→「バブルに学べ!遊ぶ力
●会社員(組織人)は務まらなかったというコンプレックス→「キリンビール工場長インタビュー

なんだかウジウジしてる記事ばっかりですね。でも、いいのです。自分が読んでいて面白いから。
「後ろ向きなことを言わずにポジティブに生きようぜ」なんて安易に語る元サッカー選手とは縁遠い世界でけっこうです(運動音痴だというコンプレックスもいずれ企画にしますね)。

個人として生きることが当たり前となり、家族を含む他者との関係を「自己責任」で決めなければならない現代社会では、己のコンプレックスに無自覚でありながら人間として高く生きることは難しいでしょう。
例えば、経済面でのコンプレックスをきちんと客観化できれば、収入だけにこだわらずに職業やライフスタイルの選択ができるはずです。

振り返ってみれば、僕は幼い頃からコンプレックスの塊でした。「なんであいつばっかりモテるんだ」とか「生まれ変わってキムタクになりたい」などとグジグジ思いながら生きてきました。
時間とエネルギーの無駄遣いだとばかり思っていたコンプレックスが、いま、仕事の「核」として燦然と輝き始めたのを感じています。

僕が抱えるコンプレックスを多くの人(読者)と共有し、「俺もお前も劣等感まみれの情けない人間だね」と慰め合い笑い合いながら、少しずつでも客観視して、最終的には一緒に救われようぜ、という壮大な目標なのです。なんだか宗教家みたいになってきたな…。まあ、いいや。とにかくがんばります!
by jikkenkun2006 | 2009-09-26 00:22 | 週末コラム | Trackback | Comments(4)
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Commented by 松本伊織 at 2009-09-26 08:48 x
こんにちは。人間とはコンプレックスを抱える生き物である、というテーゼの下に、そのテーゼを肯定しつつ、そこから何を拾えるか?という大宮君の姿勢はとてもユニークだと思います。ある意味では福田ゼミ的である。そしてあなたはその「芸風」を確立しているからこそ、書いているものも面白いです。僕も最近何人かゼミ同期に会ったりして、いろいろ考えたりもしたのですが、結局自分は自分にしかなれないわけなので、そのスタンスで頑張っていくしかないんじゃないかと思いました。密かに応援しています。
Commented by jikkenkun2006 at 2009-09-27 16:20
>松本さん
コメントありがとうございます。なんだかとても励みになりました。「芸風」って、落語好きの僕には嬉しい言葉です。
Commented by 山口 at 2009-09-27 19:30 x
はじめまして。先日キリンビールの工場長インタビューを「なんだか新しい感じのインタビューだなー」と思って読んだのですが、今日の日記を見て納得しました。頑張って継続してください。その先に何かがあると思います。
Commented by jikkenkun2006 at 2009-09-28 07:44
>山口さん
コメントありがとうございます。「その先に何かがある」というお言葉に希望を感じました。がんばりますね。


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