明るく安価な「暇つぶし」を求めて

こんにちは。大宮です。
8年ほど前に会社員を辞めてフリーランスになってから、ずっと模索しているテーマがあります。「暇つぶし」です。

仕事が詰まっていないときは、毎日が日曜日状態になるんですよ。1日2時間とかちょこちょこと仕事をして、料理などの家事をしたら、膨大な暇時間に直面することになります。最近は、一日平均6時間ぐらいは暇です。

「早め早めに先の原稿を終わらせて、まとめて空けた日程で気兼ねなく遊ぶ」みたいな活動的な人間なら苦労しません。僕は「明日できることは今日するな」系の先送り低体温タイプです。一方で、心配性でもあるので、先のことが気になって豪快に遊ぶこともできません。毎日、自宅や事務所近辺でウロウロモジモジしているのです。今日もそうですけどね。

お金に余裕があれば、旅行しまくるとか外食しまくるなど、いくらでも楽しみ方はあるでしょう。僕の場合はそうはいきませんよ。いま仕事が少ない=数ヵ月後の収入減、なので慎ましい生活を心がけなければなりません。まあ、仕事が忙しくなってくると、自然と遊び金も増えるので一向に貯金できないんですけどね…。

では、今日は何をするか。睡眠は十分足りているのでベッドでゴロゴロするのも飽きました。映画でも観に行こう。あー、面白かった。でも、まだ4時間も余っている。何をしよう? 唯一の趣味は映画だけど一日2本以上は観たくないし…。

古代中国の大人物ならばこう過ごすでしょう。
近所の湖畔をゆっくり歩く、疲れたら椅子に腰かけて風景を愛でる、気がついたら日が暮れている。ある日、王の使者がやってくる。敵対的な隣国との和平案を献策せよ、との命。時代が彼を求めているのだ……!

残念ながら、僕は市井に隠れた軍師ではありません。暇を楽しむ器量がない暇人です。「オレは今年で34歳にもなるのに、こんなダラダラしていていいのだろうか?」と自省してしまいます。といって、寸暇を惜しんで出版社などに営業活動をする勢いもありません。日々の生活を送りながら自然と思いついた企画を温めておき、機会を見つけて知り合いの編集者に提案する程度。我ながら緊張感がないなあ。

妻には「あなたは生きることへの必死さが足りない」と言われました。いや、あのー、本当に追い詰められたら何でもやると思うけどね…。仕事に忙殺されて必死になっていた頃は、自分で記事や書籍を企画することなんてできませんでした。暇になって自分自身と向き合う時間ができて、「目の前の仕事」という言い訳がなくなって、初めて企画を考えられるようになりました。ブラブラするのも楽じゃないんだぜ…。

ええっと、つい愚痴になってしまいました。
僕もここまで言うのなら「金をあまり使わずに暇を楽しむ」人生を覚悟しなければなりません。楽しめない暇時間は、不機嫌の原因になってしまいますからね。

僕がこの2ヶ月ほど取り組んでいる「暇つぶし」は、中国語学習です。
毎週木曜日に格安の中国語スクールに通い、予習復習も徹底的にやっています。懐かしい「単語カード」まで作成。暇さえあればペラペラめくって単語量の増大に努めています。

お勉強をこんなに必死にやるのは大学受験以来ですが、無性に楽しい。毎日少しずつでもレベルアップする実感を得られるところが、元ガリ勉少年の僕にはぴったりなのでしょう。「東アジア共同体時代を目前に控え、中国語を身につけておいて損はない。ついでに漢詩や唐詩も学べば教養も深まっちゃうし。これは自己投資だ」という自分への言い訳もあります。中国語を仕事に使う予定はまったくないのですが……。

とにかく中国語を勉強している時間は、「暇を持て余している」という自己嫌悪は薄れ、むしろ「自分を成長させている」という自己肯定の高まりを感じます。限りなく勘違いですけど、それでやっかいな「成長願望」が満たされるのならいいのです。

アフターファイブで「お稽古」をしたがる人々の気持ちが、最近はすごくわかります。無為な暇つぶしでもいいのですね。機嫌よく過ごすことが人生において何より重要だと思うから。

あ、考えてみればこのブログも僕の好きな暇つぶしですね。
「テーマフリーの原稿を書く訓練だ」という言い訳もできるので、かなり気に入っています。
今日もここまで1時間半ほど楽しく過ごすことができました。
さすがにそろそろ仕事の原稿を書こうかな…。
by jikkenkun2006 | 2010-09-05 17:27 | 週末コラム | Trackback | Comments(5)
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Commented by コンソメ at 2010-09-05 18:08 x
はじめまして。初めて投稿します。
私は大宮さんと同じ34歳、女です。
「生きることへの必死さ」。。。ないよりはあったほうがいいと思いますが、別になくても生きていけるんだから必要ないと思いますよ!

中国語の勉強、いいと思いますよ!
きっと勉強する事が好きなんだと思います。
私も学生時代、ほとんど勉強していなかったのですが社会人になってからのほうが真面目に勉強しています。
キャリア志向がある訳でもないのに社会人大学院に行ったりして・・・。
英会話スクールの体験記はいっぱい世の中にありますが、中国語スクールの体験記はなかなかないと思うので大宮さんの視点で面白く書いてください!楽しみにしています。
Commented by 眠り亀 at 2010-09-05 21:49 x
語学は、確かに時間を使いますからね。うちのEIJIさんも語学と絵で忙しくて困るとこぼしてますよ。そういえば、満州に行って語学学習の成果を問うプランの進行状況はいかがですか? うちは先日ウィーンで、語学学習の成果発表を見せていただきましたよ。冬洋くんもがんばってね。
Commented by jikkenkun2006 at 2010-09-05 22:21
>コンソメさん
コメントありがとうございます。社会人大学院も面白そうですよね。何年か前に和製MBAの批判記事を書きましたが、今は気持ちが変わりました。中国語学習体験記、いずれ書いてみますね。

>眠り亀さん
応援ありがとうございます。旧満州には、中国語スクールの初心者クラスを「卒業」する10月半ばに行ってくる予定です。通じるかな…。
Commented by パセリ at 2010-09-06 21:27 x
大宮さんの水彩画しばらく見ていないです。
久しぶりにどうですか^^

私は明日までに集中しなくちゃいけないことがあるのにこんな事してます!?
Commented by jikkenkun2006 at 2010-09-06 23:52
>パセリさん
コメントありがとうございます。水彩!久しぶりに思い出しました。安野光雅ばりに旅先で写生してみようかな…。


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