ライター10年目を迎えて

こんばんは。大宮です。
東京はようやく平静を取り戻しつつありますね。スーパーの棚にトイレットペーパーを
見かけて、なんだかホッとしました。買い溜めはもう止めにしましょうね。
「非常」の時期は終わり、「労働」の季節が再びやってきたと個人的には感じています。
楽しく激しく働いて、たまに思い切り休み遊ぶ日々が帰ってきた!はず。

なにせこの3月で、僕はフリーライター10年目を迎えたのです。
24歳で会社員を辞めてから、公私ともにいろんなことがあったな…。20年ぐらいの歳月が
経ったような気分です。
昔、ある先輩から、「どんなヘボ職人でも10年も続けていれば一人前になれるものだよ」
という話を聞かされ、その言葉を信じてここまでやってきた気がします。
一人前になれたかどうかはわかりませんが、なんというか「俺はこれからだ」という自信の
ようなものが漲ってくる感じはあります。自信の根拠はありませんけどね…。

で、「来た球はすべて打ち返す」をモットーにするほど労働意欲が満々なこの頃ですが、
ライターになりたての頃とは違って、少しは方向性のようなものが見えてきました。
僕は、「今後の日本人の生き方」をたくさん取材しながら提示していきたいのです。

もっと青臭く表現するなら、「よく生きる」とはどういうことなのか?を問い続けて考え続けて
いきたい。振り返ってみれば、まったくモテなかった中学生ぐらいから、僕は「うまく生きる」
ことを目指していました。最近の言葉でいうならば「勝ち組」になりたかったわけです。
でも、失恋や失業や離婚などを繰り返した末、「うまく生きる」のは無理そうだから
せめて「よく生きる」道を探っていこうと決心しました。我ながら消極的な決め方だな…。

といっても、宗教専門のライターになるわけではありませんよ。
(五木寛之に憧れてとりあえず髪型を真似た時期もありましたが、発心しないまま現在に
至ります)
個人の具体的な生活に密着した取材をして、自分なりに抽象度を上げて書いていきます。
「生きる」を、「働く」「暮らす」「遊ぶ」の3つに分解するとしたら、今までも追いかけてきたテーマ
なのかもしれません。

(1)働く
・ビジネス誌などの記事。例えばこれ
・荻野進介氏との共著、『ダブルキャリア』

(2)暮らす
・恋愛と結婚に関する当事者たちとの対話連載
・リクルートワークス研究所との共著、『30代未婚男』

(3)遊ぶ
・料理雑誌やグルメ雑誌での文章。例えばこの連載
・バブル世代のおバカな武勇伝を集めた初めての単著、『バブルの遺言』

なお、上述の「自分なりに抽象度を上げる」というのは、哲学的な思索を深めるという
意味ではありません(僕にはたぶん無理)。
出会った現代人たちから感じ取れる哀愁(ペーソス)を勝手に拾い上げたいのです。
特に、「コンプレックス」や「努力の空回り」が生み出す滑稽さに異常に関心が
あります。愛情すら感じます。その哀しい魂を僕が描き出して成仏させなくちゃ、
という使命感があるのです。で、こんな連載も始めました。

もちろん、「来る球(仕事)」のすべてが直接的に「今後の日本人の生き方」という僕の
テーマに触れるわけではありませんよ。「個人経営の飲食店が大手チェーンに勝つ方法」
みたいなビジネス誌の特集記事に職人(記者)の一人として参加することもあります。
そのときは、少しでも役に立つ職人になるよう務めながら、頭のどこかでは常に「面白い人」を
探すことを自らに課しています(まだ数ヶ月ですけどね)。取材の過程で、やたらに魅力的な
料理人に出会ったら、特集の仕事が終わってからも連絡を取り合って、今度は自分のテーマで
取材させてもらえばいいんですね。

同時に、日々の仕事とは別に、さまざまな組織や分野で「宝」とされるような人物に出会って
いく努力をしたいと思っています。具体的には、ライター仲間の荻野進介さんと二人で、
お互いの人脈から手繰り寄せていくつもりです。自己アピール上手の派手な人だけではなくて、
地味だけど能力・実績・人柄の3点で同僚から密かに尊敬を集めているような人に会いたい。
東京電力や消防庁の「宝」、絶対にいるんだろうな…。
この文章を読んでいる方で、「ぜひ同僚(老若男女を問いません)を紹介したい」と思ってくれたら、
ぜひメールを下さいね(プロフィール欄に僕のメアドがあります)。謝礼は払えませんが、荻野さんと
一緒に、お二人(あなたと同僚の方)に良き飲食店で美味しいものをご馳走します。
換わりに、お仕事の話を聞かせてください。

実はいま、5月発売の書籍執筆の佳境です(現実逃避でブログを書いているわけじゃありませんよ!)。
内容は「会社を辞めても楽しく生きていく」道を実践している12人の若者を紹介するというもの。
「今後の日本人の生き方」の一つとして、世の中に提示するに足る内容だと自負しています。
今月末には原稿書きの山場を越すので、来月からは遊びながら次の企画を見つけて育てていく
予定です。放射能とか心配している場合じゃありません。楽しくがんばります。
by jikkenkun2006 | 2011-03-21 22:42 | 週末コラム | Trackback | Comments(4)
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Commented by 元同級生 at 2011-03-22 23:22 x
今後の日本人の生き方・・・
イイんじゃない。俺はイイと思う。
Commented by jikkenkun2006 at 2011-03-24 10:20
>元同級生さん
コメントありがとうございます。共感してもらい嬉しいです!
Commented by ItoTetsu at 2011-03-25 02:07 x
印象では、きっと、西村佳哲さんの本みたいになるのかと思います。ご存知でしょうか。(そういえば西村さんもリクルートワークス研究所の関係者だったような。。)私は西村さんの本が好きなんですが、いかんせん、登場人物の世代が上の人が多い気がする。その意味で、同世代や若いの人の話が読めるというのはうれしい。期待しています。
Commented by jikkenkun2006 at 2011-03-25 21:54
>ItoTetsuさん
おお! まさに『自分の仕事をつくる』に近い本です。あんなにオシャレじゃないけど…。待っていてください。いま、執筆のクライマックスです。


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