家事がもたらす三つの効用

こんばんは。大宮です。
台風の影響でにわか雨が降ったりしていますが、今日は夕方まで家事をして過ごしました。
朝食をとった後にベッドシーツを洗い、部屋の掃除をして、さらにアパート前の草取り(根絶を図るので「草むしり」ではなく「草取り」なのです)をしました。風呂を洗いがてらに汗も流して、いい気分!
完全にマイホームパパですね。妻子なしの一人パパですけど…。

最近、家事をするのが嫌でなくなり、むしろ「いいことだなあ」と実感するようになりました。
なぜなのか。
三つの効用にまとめてみたいと思います。

(1)収支のバランスが取りやすくなる
都市生活をしていると外をフラフラしているだけでお金が出て行きますよね。
働いている日はいいのです。稼いでいるのだから、その分だけ他人のサービスにお金を使うことでバランスが取れている。仕事の合間に映画を観たり買い物をしたり外食をしたりすると、なんだかテンション上がりますよね。
好きな人や好きな店やモノにお金を使うのもいい。僕たちはそのために働いているようなものだから。
でも、休日などに暇つぶしで無駄なお金を使うと収支のバランスが崩れてしまいますよね。
家事をほとんどやらなかった頃は、一人で家にいるのがつまらなくて寂しくて、無理に出かけて無駄金を使うことが多かった。好きでもない知り合いと飲みに行ったりして、帰り道に後悔したり…。
家の中を楽しみながら整えることにも時間と労力を使うようになった今は、収支のバランスが取りやすくなったような気がします。
細かい例えですが、お茶をペットボトルで買うと、安くても2リットル173円ぐらいしますよね。水出しパックで買えば、20袋入りで300円弱とかですよ。しかも風味が断然いい。手間ともいえない手間で、安くておいしいものが手に入るんですね。
家事をがんばると豊かに倹約ができる! 当たり前の話ですね…。

(2)心身が健康になる
思い返せば11年前、就職して初めての一人暮らしをスタートした頃は、さおだけ屋に物干し竿を7000円で買わされてしまったりジャガイモを生のまま食べてしまったり、失敗続きの生活をしてきました。
でも、何年も暮らし続けていると、少しずつ上達したり面白くなってくるものですよね。
洗濯を干すとき、物干し竿に手を伸ばして衣類を一枚ずつかけるのではなく、ハンガーや小物干しにかけた上で、まとめて干すと効率的。掃除をするときは物を動かして掃除機をかけやすい状態にするという下準備が大事。パスタを作るときは先にお湯を沸かしてたっぷりの塩を入れて麺を入れてキッチンタイマーをセットする。お湯を沸かしている間にニンニクやトマトなどの野菜を切り、麺を茹でている間にソースを作ることができると、キレのある味に手早く仕上げられる。
いずれも常識的な内容ですが、僕は知りませんでしたし、知っていても実践できませんでした。
少しでも家事能力が身についた今は、掃除機の袋を交換するだけで「吸引力アップ!掃除楽しい!オレはできる!」という自己満足に浸ることができます。精神衛生上とてもいいですよね。
あと、ハウスダストにアレルギー気味なので、部屋をキレイにすると体が喜んでいるのがわかるようになりました。野菜を使った料理もするようになったので、胃腸の具合もいい気がします。晩酌の習慣までついて、たまに飲みすぎたりしますけどね…。

(3)ご近所づきあいが生まれる
家の前で変な格好をして草取りをしていると、近所のおばあちゃんに話しかけられたりします。
この土地で何十年と住んでいる先輩なので、やたらにいろんなことを知っています。僕はアパートの一階に住んでいるので、防犯ウォッチャー的な暇人(失礼!)と知り合っておくことで、空き巣などに狙われにくくなるかもしれません。
もちろん、「雨が降るのかな?」「降りそうで降らないね」みたいな内容ゼロのご近所トークも楽しめます。
最近はスーパーやコンビニをあまり使わなくなりました。僕が住んでいる西荻という街は、豆腐屋・肉屋・八百屋・魚屋・クリーニング屋などがけっこう残っているので、相性のよい店を見つけて通っています。
専門店なので鮮度もいいし技術も高い。調理法などを気軽に聞けるのもいいですね。
馴染みになると直接関係のないことまで相談してしまいます。お気に入りの傘が壊れたときは、クリーニング屋のおばさんが廃業した傘屋の知り合いに頼んで安く直してくれました。助かる!

僕はいろんな人に会ったり外食したりするのが趣味かつ仕事なので、お金のかかる都市生活を捨てようとは思いません。情報とモノと人が集積している場所はやはり魅力的だと思います。
でも、それだけだと疲れ果ててしまう。すべてをお金に支配されているような圧迫感を覚えるからでしょう。
他人の家に行ったときも、高級家具に囲まれているけれどあまり手入れしてない部屋よりも、中古家具などを丁寧に使っているこざっぱりとした部屋のほうが、居心地がいいし「本物だな」と感じます。

ときどき「忙しいから家事を外注している」ことを自慢げに話す高給取りがいますけど、なぜかうらやましい気持ちになりません。それは、お金を使っているようでお金に使われてしまっていることが伝わってくるからでしょう。
家事を放棄することで、家事がもたらす密やかな効用(お金では買えない生活感覚や人間関係)を得られない。得られないことすら気づかないままに。それは虚しいと思います。
家事は、人生をお金に支配されすぎないための防波堤なのかもしれません。
by jikkenkun2006 | 2011-09-04 23:45 | 週末コラム | Trackback | Comments(7)
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Commented by の1 at 2011-09-05 01:33 x
家事ができると日常を楽しめるようになる。
決してお金じゃない。
大いに共感しました。
僕もそのように毎日を楽しみたいです。
Commented by グスタフ at 2011-09-05 10:07 x
田舎育ちなこともあり、当たり前にご近所さんどころか
同じ地区の方々とやりとりがありました。
外出時に鍵をかける習慣もあまりなかったし。

社会人になって引っ越しを繰り返すうちに
都会に住むようになり、挨拶さえもしない日々・・・。

同じアパートの方と田舎からの果物を
おすそ分けできるようになったとき、久々に気持が
ほっこりしたのを思い出します。

ご近所づきあいって難しいけど、うまくいくようになると
本当に心に栄養を与えてもらえる有り難いことだなって思います。
バランスが難しいけど。
Commented by AK at 2011-09-05 11:02 x
家事をちゃんとするようになると自然と段取り力・優先順位をつける力もついて、日々の生活に計画性・リズムも出てきて、人任せではなく人生を自分の手元に引き寄せて生きている実感(おおげさかもしれませんが)が湧いてきます。
些細なこと、わずか半径1メートル以内のことなのかもしれないですが、まずはその部分が楽しく納得できるものであることが大切なんでしょうね。そういう余裕部分があるからこそ、ご近所との内容ゼロトークも普通に交わせ、苦にならないのだと思います。
Commented by katsura at 2011-09-05 20:31 x
初めまして。いつも「こんなに食の好みが違う人がいようとは…!」と驚愕しつつ半ば怖いもの見たさで拝見しています。相当失礼ですが。

「家の中を楽しみながら整える」、素敵な表現ですね。私もこのところ急に片付けや掃除が楽しくなってきたのでとても共感しました。と言いつつ、好きなはずの料理は手抜きばかり。大宮さんが新しい食材や料理に取り組んでいる姿勢、見習います。

Commented by jikkenkun2006 at 2011-09-06 22:42
>の1さん
コメントありがとうございます。日常っていい言葉だな、と改めて思いました。

>グスタフさん
そうなんですよね。バランスが難しいですよね。向かいのおばあちゃん、僕の女性関係まで突っ込んで聞いてきます。悪気はないと思うんだけど…。

>AKさん
コメントありがとうございます。人生を手元に引き寄せて生きる、いい表現ですね。使わせてください!

>katsuraさん
はじめまして。えっ、僕はそんな特殊な食の好みでしょうか。確かに納豆は食べすぎな気がしますけど…。お互い食を勝手に楽しみましょうね!
Commented by misako at 2011-09-21 20:14 x
日常を丁寧に送ることって、以外と大変です。。便利な世の中ですからね。でも、ペースができると楽しくなってきますよね。おっ、自分なかなかこなせてる感が気持ちよくなるというか。
Commented by jikkenkun2006 at 2011-09-22 00:55
>misakoさん
コメントありがとうございます。ペースを作ること、維持することの楽しさと難しさ。最近ようやくわかってきたような気がします。


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