自炊を休みました

●朝食:トースト、サラダ@門前仲町「東亜サプライ」
●昼食:チャーハン、スープ、八宝菜@新宿「隋園別館」
●夕食:カレー3種、ナン、サラダ、ビリヤニ@吉祥寺「シタル」

 会社員生活に挫折してしまったのに会社に興味がある僕。学生時代の先輩に教えてもらい、岩井克人『会社はこれからどうなるのか』(平凡社)という本を読みました。会社という組織の成り立ち、日本企業の行く末などが平易な言葉で書かれている名著だと感じています。以下、自分のために長いメモです。
 著者は、会社の前提である資本主義について、「利潤を永続的に追求していく経済活動」と定義した上で、その歴史には3段階があると説明します。最初は、「ノアの洪水以前」から存在していたという商業資本主義。二つの市場の間の価格の差異を媒介して利潤を生み出す方法、らしいです。わかりやすいですね。
 次は、18世紀後半の産業革命によって生まれた産業資本主義。差異から利潤を生み出すところは商業資本主義と同じですが、やり方が違うそうです。すなわち、産業革命によって上昇した労働生産性と農村の産業予備軍によって抑えられた実質賃金率との間の差異で利潤を生み出す方法。ふむふむ、「実質賃金率」という言葉の意味がわからないけれど、大きな機械とたくさんの人を集める資金を持っていて大量生産を実現すれば、コストをはるかに上回る利益を上げられて丸儲け、ということですよね。
 でも、労働者の賃金が高くなってくると利潤を確保できなくなってきます。そこで登場するのは差異を意識的に創り出すポスト産業資本主義。ひたすら「新しさ」が勝ちの世界です。日本はアメリカに比べるとポスト産業資本主義への対応が遅れたため、企業活動が停滞していると筆者は説きます。
 ちなみに、現在進行している企業活動のグローバル化は、ポスト産業資本主義というか国内における産業資本主義の行き詰まりの現れという捉え方ができるようです。大量生産の利益を追求するための市場として、安い労働力の供給先として、海外に活路を見出す形ですね。ユニクロはその典型例だと思いました。
 ポスト産業資本主義的な企業においては、主役の座は機械設備にではなく、経営者の企画力や技術者の開発力、従業員のノウハウにあるそうです。そりゃそうだよな…。そのためには、中央集権的ではなく分権的な組織、企業年金や退職金や内部昇進といった従業員の長期的な貢献を促す制度が重要、とのこと。あれ? それって、日本的経営のことじゃないの?
 筆者はそれを認めたうえで、「従来型の日本の会社組織は、創意と工夫を必要とする仕事が内発的におこなわれるための必要条件である自由で独立した仕事の環境とは、大きくかけ離れている」と指摘しています。
 それはどうなのかな? アメリカに比べると「自由で独立」はしてなくて、簡単には出入りできないところに日本企業の強みがある気がするけれど…。
 というわけで、いまは伊丹敬之『人本主義企業』(日経ビジネス人文庫)を読んでいます。
by jikkenkun2006 | 2012-07-07 23:23 | 食日記 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://syokulife.exblog.jp/tb/17737442
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by AK at 2012-07-08 19:04 x
自分の能力やスキルを(しかも最高のパフォーマンスで)会社に売る、という意識で仕事している人は程度の差こそあれ多分社員の2,3割で、誤解を恐れずに言えば残りは「とりあえず会社には来ます、決められた仕事はしますんでよろしく」で、それは日本もアメリカもあまり変わらないのでは。違うのは、本人が自分はこの区分けのどこに自分が属しているのか意識しているのかしていないのか(日本はその辺が少し労働者に甘いのかもしれません)、の違いのような気がします。
Commented by jikkenkun2006 at 2012-07-08 21:52
>AKさん
コメントありがとうございます。意識だけが「優秀」な社員という話、面白いですね!


<< 海苔のパスタを作りました スナック大宮★第十一夜 >>