「物々交換」で貨幣経済から自由になるということ

こんにちは。大宮です。
先日、仕事で会った人からちょっとびっくりする話を聞きました。
その人のお姉さんは日本海側の某県で住んでいるそうですが、漁師の夫と子ども3人で世帯年収は250万円だというのです。一戸建ての持ち家はすでにあり、食費はゼロに近い(魚を野菜や米などと交換)ので、家族5人で健やかに暮らしているとのこと。
関東地方の山の中で飲食店を営んでいる知人も、子どもと奥さんがいて年収400万円だと言っていたのを思い出しました。彼の趣味は中古車の改造なので特に慎ましい生活をしているわけではありません。やはり食費などの生活費がほとんどかからないのでしょう。

僕も東京から愛知県蒲郡市という地方都市に引っ越して来て2年半近くが経過しました。
妻の実家が農業や漁業も盛んな隣町にあり、蒲郡駅近くにある自宅には地元で作った友だちを食事に招いたりするので、東京で生活していたときに比べると「おすそ分け」や「お土産」の食材や料理、加工品がたくさん食卓に上るようになりました。

昨夜は、イチカワくんが夕食を食べに来ました。手土産は、ワイン好きの奥さんが持たせてくれたという上等の赤ワインとおすすめのジャズCD。食材費は3人分で3000円ほど。これで3時間以上もおいしく飲み食いできて週明けの労働に向けて充電できるのだから安いものですよね。あえて比較をするならば、イチカワくんの赤ワインとCDのほうが明らかに高いので、我が家としては「海老で鯛を釣った」ような状況です。

実際には、イチカワくんの奥さんはかなりの目利きなので、いいワインを安く手に入れているのかもしれません。CDに関しても同様ですね。でも、ワインにも音楽にも詳しくない僕は大いに感激しました。イチカワくんも、昨夜のメイン料理で使った魚が一匹150円だったとは気づかなかったでしょう。貨幣経済のように等価交換ではないのが物々交換の醍醐味だと感じています。

こんな風に親しい人と物々交換をするのは楽しいですよね。
ポイントは、自分ができることで周囲の人に喜んでもらえるものは何かを探して、見返りを求め過ぎず、どんどん分かち合う姿勢だと感じています。
農家でも漁師でもなく、あらゆる実務能力が劣っている僕にも提供できるものは3つもあります。

●駅近くの自宅:車の運転が苦手なので仕方なく駅前の広くないマンションに住んでいる。だからこそ、電車やタクシーに乗りやすいので、お酒を飲みたい友人たちに集まってもらえる。
●マメで人懐こい性格:フェイスブックやツイッターはやっていないけれど、電話やメールでこまめに連絡を取ることができる。親しくなれそうだと勝手に感じた相手には、ほとんど躊躇せずに食事に誘える。
●ライターという職業:好きな人や店、サービスなどに関して、取材執筆して応援・宣伝することができる。

上記の特技を生かして、来月は紙1枚だけの小さなフリーペーパーを発行する予定です。蒲郡駅前で僕の好きなお店や場所、人だけを紹介する内容なので、広告などは載せません。制作費は自腹を切ります(表紙の絵はイチカワくんが描いてくれる予定。お礼はまた夕食をご馳走すればOK)。このフリーペーパーを1000部ほど市内外で配ることで、住み心地の良いこの町に恩返しをしたいと思っています。住み心地とフリーペーパーの物々交換ですね。

貨幣経済から完全に離脱することはできないし、その必要もありません。僕も高級ホテルに泊まるなどの贅沢をたまにするのが大好きです。ただし、普段の生活では貨幣と適切な距離を置くことは大事ですよね。全身どっぷり浸かってしまうのは「自分という人間には財産と年収だけの価値しかない」と自己規定しているようなもの。それではいくらお金があっても焦燥感や寂しさから抜け出すことはできないと思います。貨幣にとらわれ過ぎず、自由になるためには、広い意味での物々交換がキーワードになると僕は感じています。
by jikkenkun2006 | 2015-01-18 15:08 | 週末コラム | Trackback | Comments(2)
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Commented by AK at 2015-01-18 19:27 x
BBK(物々交換)いいですね。自分が自信をもって人にご馳走したりプレゼントできたりするものの幅を広げたいな。
フリーペーパー電子版掲載の予定はないですか?
地元民ではないですけど、どんな話題が載っているのか興味があります。
Commented by jikkenkun2006 at 2015-01-18 19:55
>AKさん
コメントありがとうございます。電子書籍化という技は持ち合わせていないのですが、東京のお店(西荻「ぷあん」など)にも置いてもらおうかと思っています。


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