京都土産を食べました

京都土産を食べました_f0084436_1311225.jpg●昼食:サンドイッチ@横浜シェラトンホテル「シーウインド」
●夕食:ブロッコリーのパスタ、チーズリゾットの春巻き、など@品川「バール・デル・ソーレ」

 夜、京都にある大学で経営学を教えている藤原くんが東京にやって来たので、久しぶりに会いました。お土産は「おたべ」という名の生八橋。最近の八橋ってニッキの風味がしないんですか? この八橋は黒ゴマの味がきいていました。
 経営学者にずっと聞いてみたかったことがあるんです。経営学を研究したり教えたりすることにどんな意義を見出しているのか、と。日本の産業発展に貢献することなのか、とにかく企業研究が楽しいのか。基本的に「個人がよく生きること」にしか興味がない僕には、よくわからない世界です。藤原くんは意外な答えをくれました。
「俺の研究や教育を通して、『よい職業人』の育成に貢献したいんだ。例えば、事例研究に協力してもらったメーカーの社員から、『報告書を読んで仕事の参考になったよ』という反応をもらえたら天にも昇る気分だね」
 なるほどね。でも、企業社会において「よい職業人」とはどんな人なのでしょうか。やっぱり仕事ができる出世頭なのかな。誠実だけどいまいち仕事ができない万年平社員は「よくない人」なのでしょうか。
「うーん。俺もよく考えるんだけど、必ずしもその2パターンだけではないと思うよ。すごい発明をした経歴がプレッシャーになって会社を辞めてしまった開発者もいるんだ。その人はよく仕事をしたと言えるんだろうか。究極的には、社会や仕事に対して真摯でありさえすればいいんだと学生には伝えているよ」
「でもさ、お前自身の好き嫌いはあるだろ。職業人として、どんな人間が『よい』と思うわけ?」
 しつこく問い詰める僕。プロ野球好きの藤原くんはこう答えました。
「広島カープの前田選手みたいな人かな。イチローや松井のような華はないけれど、味のある選手なんだよね~」
 プロ野球に関するマニアックな話に突入しそうなので途中で切り上げましたが、「華はなくても味がある人」というのは印象深い言葉です。味のある職業人の成長を助けるための経営学を、思いのままに深めてほしいと思いました。
by jikkenkun2006 | 2006-07-14 00:55 | 食日記


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