『プレジデント』3月19日号

f0084436_0174155.jpg 今日発売の『プレジデント』にルポ記事を載せました。144ページ~です。内容は、各大学が続々と開設しているビジネススクールについて。MBAという修士号が取れる社会人大学院です。
「大きな会社に入ってしまえば安心」という時代はとっくに過ぎ去りました。たとえ年功序列・終身雇用が慣行となっている会社でも、5年後も確実に利益を伸ばして社員の給料が上がっているとは断言できないでしょう。もしかすると他社に買収されてリストラされるかもしれません。最後には、自分で自分の身を立てるしかない。では、今、このままでいいのか――。敏感な人ならば、誰もが自分のキャリアに多少の不安を抱えています。
 そこで、転職、結婚、資格取得などを検討し始めます。変化と安心を求めて。ビジネススクールもその一つです。一流のビジネスリーダーになるための教養やスキルをみっちりと学び、修了後はピカピカの新しい自分になれる、と期待して通っている社会人学生が多いと思います。
 しかし、真の戦いの場である職場から離れて、本当に仕事力を高めることはできるのでしょうか。「安心」につながる道と言えるのでしょうか。この素朴な疑問を持って、日本を代表するビジネススクール5校(慶応・早稲田・一橋・神戸・グロービス)を訪ねました。厳しいこともいろいろ書きましたが、同じくキャリアに不安を持つ一人として愛情と共感を込めて仕上げたつもりです。
 編集の横田氏と一緒に5ヶ月以上かけて取材し、僕が持っている力を120%出して書いた労作です。脱稿後、しばし燃え尽き症候群になりました……。コンビニなどでお手にとっていただけると幸いです。
by jikkenkun2006 | 2007-02-26 23:58 | 仕事の宣伝 | Trackback | Comments(7)
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Commented by YN at 2007-03-04 22:55 x
足を使って現場を検証した力作だと思います。大変興味深く読ませて頂きました。確かに2年間の遅れを取り戻すのは大変ですね。夜間講義も普段の仕事を100%Commitするのは難しいでしょう。では海外のMBAかと言われると言葉の理解度もさることながら、自分の業界以外での人脈、他国の人と人脈を築いても、それを実際の業務に活かせる人は何%なのでしょうか?少なくとも自分の上司は活かしていないです。(笑)但し、MBAを取ることは下記2点で意味があると思います。
①肩書きの威力:一生履歴書についてまわります。それが逆境に負けない自信にもなると思いますし、海外のExectiveは現在大概の方がMBA Holderですので、外交同様同じ肩書きを持っていることは相手との交渉、その後の会食もスムーズに行く可能性が高いと思います。②自分の人生を豊かにできる:海外の大学の門をくぐる、そこで一生懸命学ぶということは、大学卒業後一生働くことになる人生に、学ぶことの大切さ、面白さを実感させてくれるのではないでしょうか。それが例え日本のMBAであっても。読後感です。ありがとうございました。
Commented by jikkenkun2006 at 2007-03-05 00:57
>YNさん
ご丁寧な感想をありがとうございます。嬉しいです。国内MBAが「肩書き」として使えるようになるには時間がかかると思いますが、「自分の人生を豊かにできる」という点は賛成です。「学ぶことの大切さ、面白さを実感」できるのは、それだけで素敵なことですよね。
Commented by rokko at 2007-03-09 12:43 x
記事読みました。

私も現役の国内MBA学生です。
記事については、同意する部分や、あまりに近視眼的すぎないかと思われる部分が混在しているというのが感想ですが、ここまで詳細に国内MBAを取材した記事がなかったという点で、興味深く読ませていただきました。

ただ、ここで失礼ながら、批判的視点をもって、コメントをさせていただきます。

記事によると、企業サイドが国内MBAを評価していないということでしたが、それが事実として明らかである一方、分析としては表面的であると思います。

恐らく日本では、海外トップ校MBAであっても、国内MBAであっても、多くの企業は、そうした人材を上手く活用できていないはずです。
企業派遣で海外MBAに行った方々が、会社を辞めていくのは、彼らのスキル、スペックに合わせた仕事が社内では与えられないのに対し、外部には、報酬、やりがいを併せ持った魅力的な仕事が存在しているということだからではないでしょうか。

問題は、そのように、スキル、やる気を持つ人材を活用しきれない日本の企業や社会全般にあると考えます。記事で、その点について掘り下げていただければ、深みがあったのではないでしょうか。
Commented by jikkenkun2006 at 2007-03-09 23:47
>rokkoさん
コメントありがとうございます。この記事はかなりの反響があったのですが、論理的に反論をしてくださったのは、僕の知る限りはrokkoさんだけです。「スキルとやる気を持つ人材を日本企業は活用し切れていない」というのはおっしゃるとおりだと思います。ただ、国内MBAを取得した人は(実力に比して)とりわけ不当な扱いを受けているとも感じています。またこの問題を掘り下げる機会を作ろうと思います。どうもありがとうございました。
Commented by すやたんのだんな at 2007-07-09 00:42 x
私も記事を読ませていただいていた者の一人です。非常に興味深く読ませていただきました。

私はrokkoさんのご意見とは違った意見を持っています。

確かに日本企業がMBAを保持する方を上手に活用できていないことは正しいことなのだろうと思うのですが、順番としては逆なのではないかと思います。

つまり、本来日本で教育の機会を提供する側は、日本の企業文化に則した人材を育成する必要があるにも関わらず、欧米の企業文化に則して構築されたビジネススクールの枠組みをそのまま日本に持ち込んでいて、それによって人材を育成したとしても、日本企業が上手く活用できる人材はなかなか育成されないのではないかと思います。
Commented by すやたんのだんな at 2007-07-09 00:43 x
つまり、日本企業がMBAを上手く活用できないことを悪と捉えるのではなく、もし日本企業で活躍することを願う方がMBAを志すのであれば、MBAの由来と今回の記事で描かれたような現状を理解した上で取り組む必要があるのだろうと思います。

昨今はミンツバーグが「MBAが会社を滅ぼす」という書籍を著していたり、米国でMBA出願者が減少していたりしますが、人々の期待値に対して、MBA保持者の多くは概して期待以上の成果を上げることができていないということは事実なのだろうと思います。

その一方で、経営のノウハウを学ぶ場として、ビジネススクール以上のメジャーな教育システムは現時点で存在していないことも確かなのだろうと思います。

MBAの限界を認識した上でMBAを目指すことが重要なのだろうと感じている次第です。
Commented by jikkenkun2006 at 2007-07-09 01:17
>すやたんのだんなさん
鋭いコメントをありがとうございます。「MBAの限界を認識した上でMBAを目指すことが重要」、まさにその通りだと思います。


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