『プレジデント』6月18日号

f0084436_1643421.jpg 今日発売の『プレジデント』に記事を書きました。交渉術の特集です。「売り込み」の方法論をDeNAの南場社長などに聞いてまとめました(88ページ~)。僕がビジネスノウハウ系の記事を書くのはおそらくこれで最後なので、編集の九法氏に助けてもらいながら丁寧に仕上げたつもりです。よかったら読んでみてくださいね。

 フリーライターになって5年余り、小さいものも含めると500本ぐらいはビジネスノウハウ記事を書きました。「この技術や知識を身につけて、デキるビジネスマンになって成功しようぜ!」という内容です。当然ながら僕自身には何の技術も知識もないので、今回の記事のように有名なビジネスプロフェッショナルたちに取材することになります。つまり、仕事ができると噂されている人々に500人以上は会って来ました。

 約束の時間に3時間も遅刻したのに謝りもしないプロ野球監督、質問内容を無視して自分が作ったビジネススクールの宣伝をしまくる経営コンサルタント、掲載媒体の名前で態度が豹変する大学教授……。決していい人ばかりではありませんでした。でも、この500人に共通する点をあえて挙げるとしたら、「これが私の仕事だ」と納得していることだと思います。腹が据わっていると言ってもいいでしょう。「本当は別の仕事をやりたいんだろうな」という印象を受けた人はほとんどいませんでした。

 仕事に納得していれば、毎日学ぶことが多いのでしょう。優れた先輩の技に感動して真似したり、失敗して深く反省したり、家族や友だちとの会話からヒントを得たり。逆に、どんなに真面目に働いていても、体の奥底でその仕事に納得していなければ成長はしないし、同僚や顧客の心を動かすこともできません。

 では、どうすれば自分の仕事に納得できるのでしょうか。よく「3年間は働いてみないと仕事の面白さはわからない」と言いますよね。でも、30年働いても面白さがわからない人も大勢います。かといって、大学生の就職活動みたいに机の上で「自分探し」を続けていてもなかなか答えは見つかりません。

 適職探し、難しいテーマです。自分なりに試行錯誤するしかないですよね。もちろん、「仕事なんて給料がもらえれば何でもいい。俺は趣味と恋愛に生きる!」という選択もありです。試行錯誤をしても、本当に適職が見つかるかはわからないし、見つかったとしても経済的に成功する保障はありません。

 ただし、「悩みに悩み、自分の頭で考えて選んだ道だ」という爽やかさだけは残ります。たとえ結果がうまくいかなかったとしても。数十年の短い人生を顧みて悔いのないものにするには、この爽やかな後味が一番重要ではないでしょうか。5年間、原稿を書きながら考え続けて辿り着いた結論です。考える機会を与えてくれた仕事仲間に感謝します。
by jikkenkun2006 | 2007-05-28 16:44 | 仕事の宣伝 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Meet at 2007-05-29 13:50 x
>どんなに真面目に働いていても、体の奥底でその仕事に納得していなければ成長はしない
成る程なぁ……と思いました。本当にそうですよね。おざなりな気持ちで向き合っていたら、どんな仕事でも楽しさややりがいは感じられないものかも知れないですね。
私はまだ「これだ!」と思える職業には出会えていません。今の仕事も日々「良かった探し」を意識していないと辛い事ばかり見えてしまいそうな感じがしてます。中途半端に悩むんじゃなく、後悔しないで済む様な迷い方、悩み方をしたいものです。
Commented by jikkenkun2006 at 2007-05-30 01:32
>Meetさん
コメントありがとうございます。仕事と能力の関係って不思議ですよね。真面目にやるだけでは越えられない壁がある気がしています。


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