本日発売の『プレジデント』に、東大卒女性のキャリアに関するルポを書きました。108ページ~、です。国内最高の学歴を持つ女性たちが、「周囲からの期待や自負心」と「本当にやりたかった仕事や生き方」との間に揺れる姿を取材しました。
僕は半年ほど前、「処世術やデータ中心の記事はもう書かない。広い意味でのエンターテインメントを書いていきたい!」と生意気な宣言をしました。当然、今まで付き合ってきたビジネス誌からは縁遠くなったのですが、数ヶ月経ってからプレジデント編集部の高阪さんから「こんな企画なら大宮さんも興味あるんじゃないですか?」という電話をもらいました。勝手に青臭い宣言をして思い悩む僕のことを、ずっと気にかけていてくれたみたいです。表面的には「まあ、それなら……」と可愛げのない返事をしてしまいましたが、本当は背筋がゾクゾクするほど嬉しかったです。高阪さん、ありがとう。
今回の原稿を書きながら、自分自身がやりたいこともはっきりしました。僕は、人間の心の動きを言葉にしたいのです。喜び、愛しさ、生きがい、尊敬、感謝、悲しみ、嫉妬、絶望、自己嫌悪、怒り、恨み、寂しさ……生活に余裕が生まれた分だけ、現代の日本人は複雑な感情を抱えながら暮らしているように思います。でも、言うに言えなかった心のありようを言語化することで救われることってありますよね。そんなエンターテインメントを追求していきたい。目指せ、雨宮処凛&リリー・フランキー! といったところです。がんばります。