久しぶりに会いたくなる人

こんにちは。大宮です。
年末年始はご無沙汰な友人に会う機会が増えますね。
会話が好きな僕は、自分からも積極的に電話やメールをして約束をとりつけます。

先日、「久しぶりに会いたくなる人ってどんな人かな?」と考えました。
結論は、「キレイ事ではなく、体験をもとにした意見を持ち、自分の言葉で話す人。それでいて価値観を相手に押し付けない人」です。
僕自身がそういう人になりたいな、という憧れもあるんだと思います。

「人は独りじゃ生きていけない」とか「仕事は積み重ねだ」とか「浮気はダメだ」とか、常識的な意見を言ってもいいんです。不自然にヤクザぶっている人はウザいだけですからね。

でも、その常識的な意見に落ち着くに至ったドラマが聞きたい。
一人ぼっちの外国暮らしで膝を抱えて泣いた日々の寂しさ、自分には不可能だと思っていた作業がある日できるようになったときの喜び、浮気でかけがえのない人を失ってしまった悲しみ……。
そんな具体的な体験を淡々と語ってくれるならば、お酒を飲む手を止めて聞き入ってしまうでしょう。

そうではなくて、新聞の社説に載っているような意見を得意げにしゃべり続ける人がいますよね。血の通った具体性が何もなく、通りのよい「意見」だけを述べる人。
セクハラ教師から道徳の授業を受けているような居心地の悪さを感じます。
「それはそうかもしれないけれど、お前には言われたくないよ」と席を立ちたくなります。

僕は信仰心がある人を嫌いではありません(母方の田舎はお寺ですし…)が、あまりにも熱烈に特定の宗教に入れ込んでいる人は苦手です。
それは前述のように、具体性や個別性に乏しい傾向があるという理由もあります。

もう一つの理由は、価値観を押し付けられるような気がするからです。
揺るぎない信念(信仰)を持っているのはいいけれど、誰かと会話するときは「もしかするとオレ、揺らいじゃうかも」という可能性を抱いて臨むことが礼儀だと思います。

AがBに出会って、二つのAになるだけならば世の中はどんどんつまらなくなってしまうでしょう。ロボットじゃないんだから。
AとBの出会いによってCという新しさを生み出す。AとBはあくまで別物でありながら、しかも以前のAやBのままではありえない。

お互いが化学変化する感動(たいていは酔った席での錯覚なんですが)を共有するために、僕たちはわざわざ時間を作ってお金を使っておしゃべりをするのではないでしょうか。

この一年に体で学んだ知恵を交換しながら、真実らしきものを一緒に探せる人なら、無理にでも時間を作って会いたくなります。
by jikkenkun2006 | 2007-12-23 12:53 | 週末コラム | Trackback | Comments(3)
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Commented by りこりす at 2007-12-24 03:18 x
こんにちは。
そーなんですよねー、実験くんさん同様、私もプロに取材することがままありますが、そういう方の言葉はやはり経験に裏打ちされたもので、それが言い尽くされたものだとしても説得力が違いますよね。働くうえで、行きていくうえで、本当に自分もそうありたいものです。
あと、ちょっと話が変わりますが、特に働き出してからって、友達が変わりますよね。
学生時代はそんなに仲良くなかったけれど、社会人になって随分経って、やけに意気投合したり、その逆も然り。
ふと知り合った人とすっごく仲良くなったり、なぜか分からないけど疎遠になる人もいたり。
忘年会、クリスマスカードや年賀状のこの時季に浮き彫りになる、そんな人間関係、なかなかおもしろいですね。
Commented by 共感します。 at 2007-12-24 19:44 x
遅い年賀状を書いている私、月岡哲郎と申します。
はじめまして
人間関係の微妙なところを表現されている文章ですね。
私のミクシイに、紹介させていただきました。
事後承諾で申し訳けありません。
不都合でしたら削除いたしますが、ご了解をお願いしたいと思います。
Commented by jikkenkun2006 at 2007-12-24 22:44
>りこりすさん
コメントありがとうございます。学生時代と社会人になってからの友人関係の微妙な変化、わかります~。変わらずにずっと仲良くできる人って意外と少ないです……。

>月岡さん
ありがとうございます。紹介、大歓迎です。年賀状を書いていると、「自分にとってこの人ってどんな存在だっけ?」とか思いますよね!


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