すでに次の号が発売されてしまっていますが、先週発売の『東洋経済』に記事を書きました。78~81ページです。勉強法特集の最後で「勉強好き」を皮肉るという役回り。けっこう面白い内容になったと思います。
資格やビジネススクールをはじめとする社会人勉強は、何をどう勉強するのかよりも、「なぜ」勉強するのかが大事だという趣旨。もちろん、仕事の必要に応じて勉強をしている人もいますが、「勉強していると安心だから」という人も多いようです。まるで精神安定剤を飲むように。
「今の自分には何かが欠けている。このままじゃいずれダメになる」という強迫観念は、平成不況の頃に僕たちの体に染み付いてしまった気がします。
危機感や向上心を持つのはいいことですが、持ちすぎると現在が空しくなります。将来のためだけに生きるようになってしまうからです。自分が本当に学びたいこと、学ぶべきことは何なのか。それは今の仕事や生活に真正面から向き合うことで学べないのか。時間を作って本を読んだり人と話すことでも学べるのではないか。
安易な売り文句を掲げる資格学校や大学に踊らされないためにも、一度自分自身に問いかけてみたいと思います。